源氏物語
第34帖若菜上
源氏:39~41 紫の上31~33 女三宮13~15 夕霧18~20
明石の君:30~32 明石女御:11~13 柏木:23~25
六条院
平安京の六条京極付近に四町を占める広大な邸宅。
西南部分『秋の御殿』に、六条御息所の邸宅跡を含む。
↑六条御息所の娘、秋好中宮が居住。
源氏の栄耀栄華の象徴として、第21帖「乙女/少女」で落成。
六条院
遺跡跡には現在、東本願寺の飛び地境内である野趣豊かな
『渉成園しょうせいえん/枳殻邸きこくてい』が造成されている。
土地は、徳川家光により東本願寺に寄進された。
京都駅から徒歩7~8分です。
なにしろ、女三宮は葵の上以来の源氏の「正妻」なのだ。
朱雀院が源氏に、
「女三宮が、立派な婿君を得るまで育ててほしい」
と頼んだことが「結婚」を意味していたとはー。
これは当時の露骨を嫌った「婉曲表現」で
事実上「結婚してほしい」という意味だったのだろう。
輿入れの日、紫の上が何気ない風を装って女三宮の世話をしていたので、源氏はやはり紫の上ほどの女性はいないと胸をなでおろした。
一方、女三宮は年齢の割には余りにも幼い。
紫の上が女三宮の年齢の頃は、もっと聡明でしっかりしていた。
源氏は、つい二人を比べてしまう。
「紫の上は14歳の頃にはもっと気が利いて話し相手にもなったが、女三宮は幼稚でまったく張り合いがない。
まあ、それも良かろう。
身分を暈にきて、紫の上に生意気な口を利くようなことはあるまい」
輿入れから三日間は、夜になると、源氏は女三宮の部屋へ通う。
通常は、男が女の家に三夜通えば結婚が成立する「通い婚」
当時の慣習なので、紫の上は理性では分かっているが、やはり堪らなく辛いし一人寝の夜は限りなく長く寂しい。
それでも、これから源氏が着てゆく衣装にしっかり香を薫きしめるよう女房たちに頼んだ。
それを待つ間、われ知らず物思いに沈んでいる紫の上の悲しげな姿は見る者の胸を打った。
源氏は、反省することしきり。
「たとえどんな事情があろうと、新しく妻を迎える必要があったのだろうか。
やはり、私の浮気性からこんなことになったのだ」
Announcement Maeda Atsuko
Graduation in Saitama Super Arena Concert Day 3 120826
だれが演出している
わけでもないのに最終場面の
大島優子と渡辺麻友さんの表情が秀逸。
もしや
厚い信望に裏打ちされた高橋みなみの
「言葉の力」が期せずして演出していたのかもしれない。