第三十帖 藤袴
光源氏37 紫の上29 蛍兵部卿宮 玉鬘23 内大臣40
秋好中宮28 夕霧16 明石の君:28 柏木21
明石の姫君9 髭黒右大将32 花散里23
雲井の雁 弁少将 近江の君
冷泉帝19
玉鬘神社
奈良県桜井市大字初瀬14
近鉄大阪線 長谷寺駅下車
長谷寺の門前近く
本殿は、伊勢神宮と同じ神明造
室町時代の猿楽師で能作者、金春禅竹こんぱるぜんちく
によって能の演目「玉鬘」が作られた。
夕霧、
「今月中にあなたは喪が明けますが、お日柄が佳くありません。
父上が、『十三日に除服のお祓えをするので、賀茂の河原にお出でなさい』とおっしゃっていました。
私も、お供をいたします」
玉鬘、
「ご一緒だと、人目につきましょう。
わたしは、ひっそり出かけようと思っております」
玉鬘は、亡き大宮の喪に服している事情を世間の人々に知られたくなかった。
なぜなら、もし、「玉鬘の実の父親は、源氏ではなく右大臣であった」ということが広く知られたら、世間は蜂の巣をつついたような騒ぎになるだろうからだ。
あらぬウワサが、都中を飛び交うかもしれない。
夕霧は、そんな玉鬘の気持ちが理解できない。
「あなたが故大宮の孫であることを世間に隠そうとしていらっしゃることが私には分からないし、本当に情ないです。
私は亡くなられた祖母が涙が出るほど恋しいので、その形見のようなこの喪服を近く脱がなければならないことが辛くてたまりません。
それにしても、私たちには不思議なご縁があります。
ふたりが同時に喪服を着ているので親族(いとこ)であることが分かりますが、もし、着ていなかったらとても親族とは思えないでしょう」
玉鬘、
「両親ともにほとんど記憶がなく、長い間、都を離れていたわたしにはもっと訳が分かりません。
喪服の色合いには、心からしんみりとさせられます」
このような機会に、とでも思っていたのだろうか。
さっきから夕霧はきれいな藤袴(蘭)の花を手に持っているが、それを御簾の端から差し入れた。
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