紀貫之(866~945)は、『土佐日記』の作者。
三十六歌仙の一人で、『古今和歌集』の編者。
平安中期の書家で、藤原佐里・藤原行成とともに【三蹟】の一人。
中国風を脱して、おだやかで格調の整った和様の基礎を築いた。
『竹取物語』の伝奇的要素を受け継いだ日本最古の長編物語。
全20巻。
遣唐使として渡航の途上に難破して波斯国ペルシャに漂着した清原俊蔭が、花園で琴を弾いているところへ天人が降臨、
天人から秘琴の技を伝えられた俊蔭は23年後に帰国し、秘琴の技によって一族が繁栄した。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
【弘徽殿チーム/頭中将が後見】には大弍典侍だいにのないしのすけ・中将命婦ちゅうじょうのみょうぶ・兵衛命婦ひょうえのみょうぶが、
【梅壷チーム/源氏が後見】には平典侍たいらのないしのすけ・侍従内侍じじゅうのないし・少将命婦しょうしょうのみょうぶが並んでいる。
いずれの女房たちも、当代のすぐれた教養人であり弁が立つ。
【弘徽殿チーム】は当世風の華やかな絵を、【梅壺チーム】は古風で趣の深い絵をおもに取り揃えている。
藤壺尼宮はまず、『竹取の翁』と『宇津保の俊蔭』の「物語絵」の優劣を競わせた。
絵は巨勢相覧こせのおうみ、書は紀貫之の手になる。
初めに、『竹取の翁』の「物語絵」に対する両チームの評価。
【梅壺】方、
「古い物語で特にこれという面白いところはござませんが、かぐや姫がこの世の汚辱にまみれることなく、清らかな心のまま天に昇っていった姿はとても立派でした。
と申しましても、そもそも『竹取の翁』は神代の話でございます。
私ごとき浅学非才の理解をはるかに超えておりましょう」
【弘徽殿】方、
「かぐや姫が昇ったという天は、わたしも想像すらできません。
ただ、竹の中から生まれた彼女の身分はきっと卑しいものであったと思われます。
翁の家こそ明るく照らしましたが、帝の妃となって世の中を広く照らすことはできませんでした」
★現代の私たちからすると、決して「絵画論」にはなっていない。
次は、『宇津保物語』の「物語絵」に対する両チームの評価。
絵は飛鳥部常則あすかべのつねのり、書は小野道風。
いかにも現代的で、きらびやかな画風である。
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晋三親分はさすがに、これほどあからさまに権柄ずくの暴言を吐くことはない。
コピーたちは、親分の威をバックにして言いたい放題。
「一番のがんは文化学芸員と言われる人たちだ。観光マインドが全くない。一掃しなければ駄目だ」