【句碑in須磨寺境内】②
正岡子規句碑
〇暁や 白帆過ぎ行く 蚊張の外 ・須磨保養院にて
明け方の海、澄み切った空気の中を進んで行く帆の白さよ
尾崎放哉句碑(漂泊の俳人)
〇 こんなよい月を ひとりで見て寝る (自由律俳句)
放哉(ほうさい)の代表的な句 〇咳をしても 一人
「漂泊の俳人」には他に、種田山頭火(たねださんとうか)ら
山頭火の代表句 〇分け入つても 分け入つても 青い山
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折から寒空に煌々と輝いている月の光が、源氏の質素なわび住まいの隅々までも明るく照らしている。
床に横になって月明かりの夜空を見上げると、凍てついた冬の月がいまにも山の端に隠れようとしていた。
「月は、一直線に西の空に向かって進んで行く」
源氏は、いまの自分を振り返る。
「それに比べて、私はいったい何をしているのか。どの方角の雲路に迷いこんでいるのだろうか。いつもまっすぐな月に見られていると思うと、恥ずかしくて情けない」
千鳥
いつものようにうとうととして眠れない明け方、どこかで千鳥が身に沁みるような声で鳴いている。
その切なげな鳴き声は、侘び住まいが長くなって寂しさの募る源氏の気分にストレートに響いてくる。
そのときの心持ちを、素直に歌に詠んだ。
〇 友千鳥 諸声に 鳴く暁は ひとり寝覚の 床も頼もし
・諸声(もろごえ) 互いの「思い」の重なりが、「声」の重なりとなって表れたもの
千鳥がわたしと声を合わせて鳴く明け方は、ひとり目覚めるのも心強い
ほかに起きている者もいないので、この歌を繰り返し口ずさんでいると、そのうちにまた寝いってしまった。
須磨から明石は目と鼻の先なので、良清はかつて仕事で明石に赴いたときから気になっていた娘になんどか手紙を送ったのだが今もって梨の礫である。
そんなとき、娘の父の明石の入道から良清に、
「相談したいこどがございます。お越し願えませんでしょうか」
と言ってきた。
「娘のことを承知してくれそうもないのに、こちらから出かけて行って、すごすごと帰って来るようなことになったら耐えられない」
気が乗らないので行かなかった。
明石の入道は偏屈な気性で、やたらに気位が高い。
世間のせまい播磨国の人々は国守一族をひたすら尊敬しているが、入道は地方官など眼中になく、娘の婿は都の上流貴族でなければならないと思っている。
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なんと、「歯舞」を読めない島尻安伊子沖縄北方担当大臣。
妻が出産で入院中に、女性タレント(公人ではないので名前は伏せます)を自宅に連れこんだ、「育休宣言」をして話題になった宮崎謙介衆院議員。
「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番」などと集団でメディアを威嚇していた大西英男衆院議員ら。
ことほとさように、「政治とカネ」だけではなく、
安倍人脈にはガラの悪い面々が揃いもそろ
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須磨⑳明石の入道
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