内裏(だいり) 動画像編集ソフト付
帝の私的な区域 後半分が後宮 麗景殿(れいけいでん)
寝殿造(しんでんづくり)
平安時代の都の高位貴族住宅の様式
南面した寝殿を中心として、東・西・北の三方にそれぞれ対の屋を置いた
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
右大臣一派がのさばる今、花散里は源氏にとって数少なくなった心の休まる女性である。
麗景殿女御の邸に向かう途中、中川あたりの風情のある木立の中に、かつて契りを交わした女の寝殿造の屋敷に気がついた。
女房たちと合奏しているのか、にぎやかな和琴の音が聞こえてくる。
訪ねたいけれど、契ったのはずいぶん昔のこと。
すこし気が引けて、ためらっていた。
すると折から、ほととぎすがけしかけるように、「立ち寄れ。立ち寄れ」と鳴きながら、どこかへ飛んで行った。
源氏は和歌を一首詠んで、惟光(これみつ)に届けさせる
〇 をちかへり えぞ忍ばれぬ ほととぎす
ほの語らひし 宿の垣根に
その昔、あなたとほのかに恋を語りあったほととぎす(源氏)が、懐かしさに耐えかねてあなたの家の垣根にもどってきました
女からの返歌、
〇 ほととぎす 言問ふ声は それなれど
あなおぼつかな 五月雨の空
ほととぎすの鳴き声はそれとはっきり分かりますが、どなたなのかは五月雨の空模様のように分かりかねます
和歌の贈り主がだれか分からないというふりをしている。
右大臣一派の権勢を恐れて、源氏と関わりたくないのだろう。
しかし、源氏の牛車が遠のくと、女は恋しさに泣き崩れた。
源氏は、世情の風向きの変わりようを改めて思い知る。
「世間とはこのようなものか。落ちぶれたくないものだ」
気を取り直して、麗景殿女御の邸にむかった。
まろ、ん?―大掴源氏物語/幻冬舎
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国民や野党が要求している慣例の「秋の臨時国会」を開かず、原子力空母に乗って喜んでいる息子も孫もいない、人様の子を「死地」になりかねない戦場に駆り出す稀代の好戦家。
自民党議員たちの高笑いが聞こえてきそうです。
「国民は馬鹿だから、(目先を変えれば)次の選挙までには忘れるよ」
ヤクザまがいの安保(戦争)法案の強行採決からまだ
一ヶ月。内閣支持率が早くも法案成立以前に
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花散里②ほととぎす
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