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Channel: 吉備路残照△古代ロマン
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賢木28藤壷中宮

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寝殿造寝殿造り
平安中期に成立した貴族の住宅形式。中央に寝殿をおいた

寝殿 寝殿(しんでん)
寝殿造りの中心的な建物。正殿(せいでん)

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

王命婦弁の君は、中宮の心を二度とかき乱してはならないと黙っていた。


しばらくして、藤壷中宮が昼の御座(ひのおまし)にやってきた。

「どうやら、回復したようだ」

兵部卿宮(ひょうぶきょうのみや)たちが帰っていくと、急に人が少なくなってひっそりと静かになった。

それでも、あちらの屏風(びょうぶ)やこちらの几帳(きちょう)の蔭に身を隠して、女房たちが控えている。


王命婦弁の君は、ひそひそ囁きあっている。

「どうすれば、源氏の君をどなたにも気づかれないように塗籠(ぬりごめ)のお部屋からお出しできるかしら。今夜また、中宮さまがお倒れになったらお気の毒だわ」

昼の御座 
昼の御座(ひのおまし)  寝殿の母屋

そのころ、源氏は塗籠の戸をそっと開けて、昼の御座の様子を見つめていた。

中宮は、憂いを帯びた表情で遠くの方を眺めている。

源氏は、中宮のお心を煩わせて「申し訳ありません」と心のうちで反省した。

中宮の横顔は、何とも言いようがないほど優美である。

昼ひなかの明るいうちに、中宮を見るのは、もしかしたら内裏(だいり)で暮らしていた子供のとき以来かもしれない。

懐かしさと嬉しさで、涙が源氏の頬を伝った。


女房が、箱の蓋に美味しそうに盛られた果物をもってきた。

「せめて果物でも、お召し上がりください」

しかし、中宮は振り向きもしなかった。

源氏のことで悩んでいるのか、物思いに沈んでいる様子がいかにも痛々しい。


中宮は、髪の生え際や頭のかたち、肩と背中に髪のかかった様子や匂うような美しさなど、紫の上とそっくりである。




  監修:谷崎潤一郎  光源氏:長谷川一夫

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国家主義者・安倍晋三は、日本を中国のよペタしてね



組閣ごっこ写真 「組閣ごっこ」だそうです。


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