市川雷蔵の光源氏と中村玉緒の朧月夜
京都 風俗博物館
朱雀院(源氏の異母兄)と朧月夜(左奥)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
源氏最大のピンチが、かわいい小悪魔とともに近づいてくる。
花の宴を抜けだしてきた源氏は、ほろ酔い気分。
さっと女の袖をつかんだ。
「何をなさるのですか」
「ご心配には及びません」
部屋に入って、板戸をぴたりと閉めてしまった。
女は突然のことに震えながら、
「人を呼びますよ」
内裏(だいり)
清涼殿の西北に藤壺(ふじつぼ)。北に弘徽殿(こきでん)
ここは、源氏にとって敵方である内裏の弘徽殿。
藤壺の宮に逢いたさに、藤壺あたりをうろついているうちに弘徽殿に入り込んだのだ。
女は、政敵である右大臣の娘だろうと察しはついたが、何番目の姫君なのかは分からない。
「だれを呼んでも、わたしを咎める者なんていませんよ。わたしは何をやっても許される身なのです」
女は、源氏と分かってほっとした。
先ほど、「朧月夜に似るものぞなき」と口ずさんでいたことから、この女を朧月夜と呼ぶ。
源氏は、女を口説くことにかけても天下一品。
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