タカラジェンヌ時代の初々しい八千草薫演じる若紫(紫の上)
斎宮行列 野宮神社出発~JR嵯峨嵐山駅~嵐山渡月橋
野の宮、禊(みそぎ)の儀式
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
世間の人々は、御息所が斎宮に付き添って伊勢へ下るのは先例のないことだと非難したり、同情したり、いろいろと噂しているようだ。
何をするにせよ、人からとやかく批判されることのない低い身分の者は気楽なものだ。
それに反して、世に聞こえた身分のばあい、身辺にとかく世間の注目が集まって窮屈なことが多い。
十六日、桂川で斎宮(さいぐう)がお祓いをした。
常の儀式よりも立派で、長奉送使やその他の上達部(かんだちめ)も、身分が高く人望のある人々を朱雀帝は選んだ。
・長奉送使(ちょうぶそうし) 野の宮での潔斎ののち、斎宮を伊勢まで送り届ける役人
若くして夫の東宮(皇太子)に先立たれた六条御息所を気の毒に思っている桐壺院の心遣いがあってのことてあろう。
斎宮が野の宮を出発する時には、源氏から心のこもった手紙が届いた。
御息所と斎宮は、奥ゆかしく風雅な趣味人としてつとに知られている。
旅立ちの日には、その華麗な装いを見物しようとたくさんの人々と物見車が出ていた。
午後3時すぎに参内したが、御息所は無性に悲しかった。
亡き父・大臣が、「后」の位を望んで大切に育ててくれたのに境遇が様変わり。
この年齢になって、「后」どころか娘の斎宮の伊勢下向に付き添う形で、ふたたび宮中を目の当たりにするとは---。
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賢木⑨旅立ち
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