浅間大社奥宮 富士山頂
スサノヲの娘婿であるオオクニヌシの国譲りの後、アマテラスの孫であるニニギが、高天原から葦原中国(地上)を支配するために、日向の高千穂峰に降臨した。
ある日、ニニギが笠沙の岬を歩いているとき、その名も美しいコノハナサクヤビメに出会い、見初め、求婚した。
コノハナサクヤビメは、富士山本宮浅間大社など、国内約1300社の浅間神社に祀られている。
つまり、富士山頂に鎮座している浅間大社奥宮には、コノハナサクヤビメが祀られているのだ。
そう思えば、ただただ単調で退屈な坂道が延々と続くだけで、小鳥たちのさえずりも、小川のせせらぎも聞こえてこない。
富士山に二度のぼる馬鹿、といわれるゆえんだろう。
お花畑に目を楽しめることも、樹間を歩くこともない富士登山に、少しは気合が入るというもの。
コノハナサクヤビメの父親・オホヤマツミは大いに喜び、献上品とともに姉のイワナガヒメも一緒に嫁がせようとしたが、ニニギは非情にも、姉は醜いからと送り返した。
オホヤマツミは、ニニギに告げる。
「イワナガヒメを差し上げたのは天孫が岩のように永遠のものとなるように、コノハナノサクヤビメを差し上げたのは天孫が花のように繁栄するようにと誓約を立てたからです。今回、イワナガヒメを送り返されたことで、天孫の寿命は永遠ではなくなるでしょう」。
こうして、ニニギの子孫は寿命を持つことになった。
天孫降臨の夢―藤原不比等のプロジェクト (NHKブックス)/大山 誠一
¥1,218
Amazon.co.jp
強力伝・孤島 (新潮文庫)/新田 次郎
面白い!!
¥500
Amazon.co.jp
神々降臨AKB48 限定保存版/著者不明
¥3,990
Amazon.co.jp
↧
のぞきの系譜@記紀神話 山幸彦とトヨタマビメ①
↧