いよいよ出雲神話の「不動のセンター」、出雲大社の「主神」・オオクニヌシ(大黒様)のお出ましだ。
スサノオは高天原神話でアマテラスに次ぐ準主役だったように、出雲神話においても主演をオオクニヌシに譲っている。
両神話において、スサノオはド派手な演技により、「助演男優賞」の呼び声が高かったようだ。
さて、オオクニヌシは、出典や、その出典における成長過程や役回りに応じて、大国主神(おおくにぬしのかみ)、大穴牟遅神(おおなむぢ)、八千矛神(やちほこ)、葦原色許男神(あしはらしこを)、大物主神(おおものぬし)、大国魂大神(おほくにたま)など、実にさまざまな異称をもっている。
『古事記』において4つ、『日本書紀』と『出雲国風土記』ではそれぞれ6つずつ、少なく見積もっても16もの称号を与えられているのだ。
葦原中つ国(地上)におけるオオクニヌシの存在が、いかに大きかったかということだろう。
だが複雑で多種多様な呼び名を、ここでは人口に膾炙していることでもあるし、「オオクニヌシ」で通したい。
私はかつて、ヨーロッパの文学や美術を味わうためには、底流をなす『ギリシャ神話』と『ローマ神話』に通じておかなければならないと意気込んで読みすすめた。
そのとき、神話に登場する無数の神々の名前を覚えるのがどれだけ苦痛だったことか。
目が回って、か弱い脳ミソが何度もパンクした。
オオクニヌシにはたくさんの腹違いの兄弟、八十神(やそがみ)がいた。
ある日、八十神が、美形で評判のヤガミヒメに求婚しようと因幡の国(鳥取県)に向かったとき、従順でおとなしいオオクニヌシに自分たちの荷物を全部持たせた。
まるで従者扱いである。
一柱の女神にプロポーズするために、何人もの兄弟神が連れだって出かけるというのも理解しがたい。
どういうことか。
気多の岬(鳥取市)に着くと、赤裸の兔が苦しそうな様子で伏せっていた。
八十神は、「海水を浴びて、高い山の上で強い風に当たって寝ていろ。そうすれば治る」と教えた。
その通りにすると、海水が乾くにつれて身体の皮がひび割れ、痛くて仕方がない。
痛みに苦しんで泣いているところに、オオクニヌシが、背負いきれないほどの荷物を持たされてやって来た。
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ルーピー鳩山由紀夫が香港フェニックステレビのインタビューに対し、尖閣諸島(沖縄県)について、「中国側からみれば、盗んだと思われても仕方ない」と語った。
日本ではもちろん「言論の自由」は保障されているが、バカでもチョンでも元首相の発言ともなると国際政治における影響が大きい。
中国が、日本国元総理の「ありがたいご発言」を国内外に向けてどれだけ吹聴することか。
これは、首相退陣後、2度目の国賊的発言だ。
在任中は、アメリカとの関係を滅茶苦茶にした。
大臣以上の経験者には、「言論の自由」に一定の枠をはめられないものか。
「国をもたせる」ためにも、今すぐにルーピーを保護監察下におかなければならない。
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なぜこんな手合いを党代表とし総理大臣にまで押しあげたのか、そこに民主党の致命的な欠陥があるのではないか。
まさか、結党資金を鳩山兄弟が母親から受け取っていた莫大な「子供手当て」に頼ったからだけではあるまい。