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⑩クシナダヒメ

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$吉備路残照△古代ロマン-クシナダヒメ  クシナダヒメ スサノオの妻

     八重垣神社

出雲の地で、「荒ぶる神」は「英雄神」へと変貌を遂げる。

スサノオが出雲に下って最初に目に留めたのは、肥の河(現・斐伊川)の上流から流れてくる箸(はし)だった。

スサノオは上流にだれかが住んでいると思い、訪ねて行く。

しばらく川をさかのぼると、少女を真ん中にして老夫婦が泣いていた。

アシナヅチテナヅチ、そして娘のクシナダヒメの3人である。

「どうして、お前たちはそんなに悲しそうに泣いているのだ」

「私たちには娘が8人いたのですが、ヤマタノオロチが毎年やってきては、娘を1人ずつ食べてしまいました。今年もまた、オロチがやってくる頃で、この8番目の娘がきっと犠牲になってしまいます。だから、泣いているのです」

「ヤマタノオロチとは、どんな奴なんだ」

「目は鬼灯(ホオズキ)のように真っ赤で、胴体には8つの頭と8つの尾が付いています。身体には苔とヒノキと杉が生えていて、その長さは8つの谷と8つの峰にも渡るほど巨大です。腹はいつも、血でただれております」

それを聞いて、髙天原で悪行の限りを尽くしたスサノオが、「彼らを救おう、オロチを退治しよう」と心に決めた。

そして自分がアマテラスの弟であることを明かし、クシナダヒメを妻にもらうことを条件に、「オロチを退治しよう」と申し出た。

「まことに畏れ多いことですが、娘を差し上げましょう」


時代は下るが、天孫・ニニギは高千穂に降臨してほどなく、国つ神(土着の神)の娘・コノハナサクヤビメを娶った。

スサノオも出雲に降り立って間もなく、国つ神の娘であるクシナダヒメに求婚した。

髙天原からやってきた神は地上に降り立つと、最初に出会った国つ神の娘を見初めて結ばれる。

新婦の父親は、もろ手を挙げて賛成だ。

このことは、何を意味するのだろう。

朝鮮半島か中国大陸から海を渡ってきた種族が、日本人の女性を娶ったと強調することによって、平和裏にその土地を支配下においたということを言いたいのか。

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「侵略の定義は学界的にも国際的にも定まっていない。国と国との関係でどちらから見るかで違う」とする安倍晋三氏の認識と似たような感覚だ。
なぜか、自分の国の歴史を正視できないらしい。

中国と韓国はもとより、欧米諸国の不審をも招いている。

17日、神戸における高市早苗氏の、「福島第一原発で事故が起きたが、それによって死亡者が出ている状況ではない。(原発は)最大限の安全性を確保しながら活用するしかない」という発言も暴論に過ぎる。


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