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Channel: 吉備路残照△古代ロマン
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平家物語の群像 義経39猛き者も遂には滅びぬ

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$吉備路残照△古代ロマン-三種の神器  三種の神器  
(上から 八咫鏡・天叢雲剣・八尺瓊勾玉)


源平が激しく命のやりとりをしているただ中、義経はふと気が付いた。

「平家方の船には、安徳天皇がおられ、三種の神器がある」

兄の頼朝後白河法皇に、三種の神器を必ず取り返してくるように強く命じられている。

「はて、どうしたものか」と思案していると、白雲らしきものが虚空に漂っているのが見えた。

近づいてくると、それは雲ではなく1流の白旗。

      (平家の赤旗に対して、源氏は白旗)

源氏の船の船首へ、旗竿に触れるくらいに舞い下りてきた。

それを見た義経が、叫んだ。

「これは、八幡大菩薩の現れに違いない」

義経はよろこんで兜を脱ぎ手を洗い嗽をして、これを拝んだ。

兵たちも皆、手を洗い嗽をして拝む。


しばらくすると、沖合から1~2千頭のイルカの群れが、水面に顔を出して平家の船団に向かって泳いできた。

平宗盛は、陰陽師の安倍晴信を呼んだ。

「イルカはこの辺りにはいつも多いが、これほどの大軍は見ない。占ってみよ」

「イルカの群れが沖へ戻ったら源氏が滅ぶでしょう。もし、平家の船団の下を通り過ぎたら、お味方が危うくなります」

晴信が言い終わるか終わらないうちに、イルカの群れが平家の船団の下を、まっすぐに泳いで去っった。

平家一門の運命は、もはや風前の灯のように思われる。


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日本の今の風潮として、政治家にも一般の我々にも、「もし日中間に戦端が開かれたら、日米安保によってアメリカが助けてくれるだろう」という妙な米国頼みの安心感がある。

というよりも大半の日本人は、「戦争なんか起きるはずはない。自分には関係ない」と思っているだろう。

かつて、アメリカ人(特にWASP)の父祖の国・イギリスがアルゼンチンと戦ったフォークランド紛争のとき、米国は一兵たりとも出していない。


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