熊野別当湛増と弁慶 (父子との説あり) JR紀伊田辺駅前
紀伊国(和歌山県)の熊野別当湛増(たんぞう)は平家に恩義のある身だが、源氏はなはだ有利の情勢下、平家につくか源氏につくか迷っていた。
田辺の新熊野神社(闘鶏神社)に7日間こもって、神楽を奏して熊野権現に祈願した。
「白旗(源氏)につけ」との託宣が下ったが、まだ決めかねて、白い鶏7羽と赤い鶏7羽を熊野権現の御前で勝負させた。
すると、赤い鶏は7羽とも負けて逃げてしまう。
そこで、源氏につくことに決めた。
湛増は、恩義に報いるより勝ち馬に乗ったのだ。
湛増配下の2千人余りが200余艘の兵船に乗って、源平両軍が布陣する長門(山口県)方面へ出航した。
新熊野神社の御神体である若一王子を船に乗せ、旗には金剛童子を描いて壇の浦へ進んでいると、源平両軍ともに湛増の船に向かって手を合わせている。
しかし、ほどなく清盛の頃から目を掛けていた湛増の船団が源氏に味方することが分かって、平家の面々は愕然とする。
伊予国(愛媛県)の河野通信も150艘を率いて現れ、これも源氏と合流。
平家一門はすっかり、気が萎えてしまった。
元歴2(1185)年3月24日卯の刻(午前5~7時)、豊前国(大分県)田の浦、門司の関、赤間が関で源平は矢合せすることに決まった。
だが、その日、義経と梶原景時が激しく対立した。
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米国のシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)が今週発表した報告書によると、2011年のアジアの国防費は上位5カ国・地域の合計が2230億㌦(約17兆6000億円)。
中国が、このうち4割を占めている。
中国が合計899億㌦(約7兆円)で1位、2位が日本の582億㌦、3位がインドで370億㌦、4位が韓国286億㌦、5位が台湾101億㌦。
但し、中国は実際の国防支出は公表額よりずっと多いとされ、同報告書はストックホルム国際平和研究所(SIPRI)発表の金額として、中国の11年度の国防支出は1422億㌦だったとしている。
つまり、中国の国防支出はすでに日本の3倍近い水準に達している。
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平家物語の群像 義経33船団は続々と源氏側へ
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