源氏物語
53帖 手習
薫27~28 匂宮28~29 中の君27~28
浮舟22~23 明石中宮46~47
母尼80代 妹尼50代
↑横川僧都の↑
内だいり裏
御所・禁裏・大内
現在の
【京都御所】は《*里内裏》の一つ
として用いられた【土御門東洞院殿】。
*里さと内裏
内裏が戦火などで焼失すると、
帝は藤原氏などの邸宅に移り住む。
そこを《里内裏》と呼んだ。
□
紫式部在世当時の内裏は、
【二条城】の北西辺にあった。
平安京>大内裏/平安宮> 内裏/皇居・御所
横川僧都、
「――――。
若い頃は比叡の山を下ってまっすぐ内裏へ参上しておりましたが、齢を重ねるとさすがに身に応えます。
そこで、ひと休みして参内しようと数年前からこの妹尼の《庵》に立ち寄っているのです。
それはそうと、貴女にそういう事情がおありなら今すぐに受戒を授けましょう。
どこまでも長く艶々しい浮舟の髪を、僧都に付き添ってきた僧たちが神妙な表情で切り落とす。
最後に、僧都が額の髪をていねいに削いだ。
「美しい髪がなくなったことを、決して後悔なさるな」
*落飾して望みが叶った浮舟は一抹の寂しさを感じつつも晴れやかな気持ちになるが、報せを聞いた浮舟の母親は様々な思いと感情がない交ぜになって言葉もなかった。
*落飾
高貴な人が髪をそり落として仏門に入ること。
子供の頃の浮舟に、「あなたは尼が向いているかもしれない」と見抜いたほどの母親である。
名作映画案内255
キネマの神様
2021年公開
原作*原田マハの同名小説
監督*山田洋次
主演*沢田研二&菅田将暉/ゴウ 2人1役
★
監督を目指し助監督として映画の撮影所
で働くゴウは夢を膨らませていたが、
初監督作「キネマの神様」の撮
影初日に転落事故で大怪我
をし作品は幻になった。
夢を諦め田舎へ帰るが、50年後―。
125分