源氏物語
53帖 手習
薫27~28 匂宮28~29 中の君27~28
浮舟22~23 明石中宮46~47
母尼 80代 妹尼 50代
長谷寺本堂遠望
『真言宗豊山派』総本山
奈良県桜井市初瀬
大和と伊勢を結ぶ初瀬街道を見
下ろす初瀬山の中腹に【本堂】が建つ。
石山寺と長谷寺
道綱の母『蜻蛉日記』
清少納言『枕草子』 紫式部『源氏物語』
菅原孝標女『更級日記』など
多くの女流古典文学作品に登場する。
(過去記事から)
誘ってみるが、浮舟は気が進まない。
「気分が優れないので、遠出は控えようと存じます」
翌日、妹尼はたまたま手習い紙の中に浮舟が書きつけた和歌を見つけた。
○はかなくて 世に古川の 憂き瀬には
尋ねも行かじ 二本の杉
はかない世につらい思いをしているわたしは、
二本の杉が立っている古川を訪ねることは致しません
「二本の杉とあるのは、もう一度お逢いしたい方がいらっしゃるということですね」
冗談半分にいったつもりが、的中したようだ。
浮舟はどきりとして、頬を赤くした。
妹尼、
○古川の 杉のもとだち 知らねども
過ぎにし人に よそへてぞ見る
貴女にどんな事情があったのか存じませんが、
貴女のことを亡くなった娘のように思っております
妹尼たちが、長谷寺詣でに出かけて行った。
ほどなく、浮舟と老尼たちだけが残っている黄昏時の《庵》に、浮舟にぞっこんの中将が姿を現わした。
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名作映画案内249
瀬戸内寂聴99年生きて思うこと
2022年公開
監督*中村裕
ドキュメンタリー*瀬戸内寂聴
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大正から令和まで4つ時代を生きた寂聴は
駆け落ちや不倫、三角関係などの
体験を私小説で発表した。
激しい
バッシングを受けるが
作家としての地位を確立する。
人の生命力とは?
老いとは?
95分