源氏物語
51帖 浮舟
薫27 匂宮28 中の君27 浮舟22
紫式部像
日野山/越前富士を仰ぐ、金色に輝く紫式部。
紫式部は、
多感な青春時代の1年半余を
「越前の守」に任じられた父藤原為時
とともに国府のある武生たけふで過ごした。
帰京後、
父の友人で妻が数人と子供のいる藤原信孝と結婚。
紫式部公園
福井県越前市東千福町369
平安時代の様式を踏襲した寝殿造り公園。
(過去記事から)
一方では、こんな冷静な分析も。
「『私の愛情が妻(中の君)から、貴女に移ってしまったような気がする』。
このようなことを平気で口にされる奔放な匂宮とますます深い関係になれば、遠からずわたしも蔑ろにされるだろう。
そもそも身分違いでもあるし、匂宮を恋しく思うのはあってはならないこと。
何より亡き父・八の宮が信頼し、頼りにしておられた薰君に疎まれ忘れ去られるかと思うと、心細く不安だ」
浮舟が思い悩んでいる様子に、薫、
「齢を重ねて色々と物思いに耽ることが多くなられたのだろう。
もしかしたら、私がめったに宇治に来ないのが不満なのかも知れない」
浮舟が物思いに沈んでいる様子をそう解釈して、
○宇治橋の 長き契りは 朽ちせじを
危ぶむ方に 心騒ぐな
(今見たまひてむ)
宇治橋のように末長い約束は朽ちないので
私が足しげく宇治に戻らないことを
不安に思って心配なさるな
(今にお分かりになりましょう)
名作映画案内224
原題*Stazione Termini
英題*Terminal Station
終着駅
1953年公開
監督*ビットリオ・デ・シーカ
W主演*ジェニファー・ジョーンズ/メアリー
*モンゴメリー・クリフト/ジョヴァンニ
★
アメリカの人妻メァリーは
想いを残してローマを訪れるが、
ジョバンニと激しく愛し合うように---。
89分