源氏物語
51帖 浮舟
薫27 匂宮28 中の君27 浮舟22
薫と浮舟
浮舟
故八の宮の末娘。
大君と中の君の異腹の妹。
薫と匂宮の二人に愛され苦悩の末、
入水するが横川僧都に助けられ尼となる。
横川僧都のモデル
紫式部と同時代を生きた
『往生要集』の著者、恵心僧都源信。
匂宮は妻の中の君を見掛けると反射的に宇治の浮舟を思い出す一方、話すときは薫への嫉妬心からつい中の君を責める口調になってしまう。
その度に中の君は悲しく思い当たることがあった。
「遊び慣れている宮と初対面の宇治で結ばれた上、わたしに後ろ盾がないので、何かにつけて軽い気持ちで批判めいたことを口になさるのであろう」
数日前から体調不良を理由に匂宮が出仕していないので、薫が心配して見舞いにやって来た。
そんな薫の思いやりのある性格が匂宮を不安にさせる。
「浮舟は冷たい性格の自分と、心根のやさしい薫をどう思っているのだろうか」
月日が流れた。
匂宮が親王という身分ゆえ都を離れることが出来ずにモヤモヤしていた頃、薫は久しぶりに宇治に出かけた。
浮舟がすでに匂宮と男女の関係にあることなど夢想もしていない薫は、しばらく会わない間に浮舟はずいぶん大人の女性になったものだと感心する。
名作映画案内222
原題*Moulin Rouge!(赤い風車)
ム-ラン・ル―ジュ
豪・米の合作ミュ-ジカル映画
2001年公開
監督*脚本*バズ・ラーマン
W主演*ニコ-ル・キッドマン/サティーン
*ユアン・マクレガ-/クリスチャン
★
1899年
パリに出てきた作家志望
のクリスチャンはム-ランル―ジュの
カンカン踊り子たちの歌を書くようになった。
そんな時、
キャバレーの看板であり高級娼婦の
サティ-ンを女優にしてやるという公爵が---。