源氏物語
51帖 浮舟
薫27 匂宮28 中の君27 浮舟22
紫式部像と宇治川と宇治橋
紫式部像
手前を右に、お茶の香りの中を5~6分歩くと
世界文化遺産の【宇治平等院】。
川向こうには、
世界文化遺産の【宇治神社】と【宇治上神社】。
そして、
『源氏物語』ファン必見の
【宇治市源氏物語ミュージアム】がある。
51帖『浮舟』あらすじ後半
匂宮は、
宮中の詩宴の夜に再び宇治に赴き、
浮舟を隠れ家へ連れ出して二日間過ごした。
薫は、
浮舟を近く都に迎える準備を進めているが、
匂宮はその前に引き取るつもりでいる。
ある日、
薫と匂宮の使者が宇治で鉢合わせした。
薫から心変わりをなじる手紙が届き、
浮舟はショックを受け死を決意。
匂宮と母親に手紙を認めた。
中の君、
「わたしの女房宛に、宇治から届いております」
浮舟に熱を上げている匂宮は宇治という地名から当然のごとく浮舟を連想するであろう。
匂宮が手紙を取り上げて目を通すと、直接的ではないが浮舟のことを書いているようにも思える。
匂宮はすぐに薫と親しい*大内記を問い詰めて、薫が宇治の屋敷にある女人を住まわせていることを聞き出した。
大内記だいないき
律令制で、詔勅や宣命などの記述を職掌とする官職。
さまざまな疑心が湧いてくる。
その女人が以前この【二条院】で遭遇した女人なのか。
なぜ妻の中の君が、主である私の知らないうちに当邸に住まわせているほど彼女と親しいのか。
薫と中の君に、何かあるのではないか―。
名作映画案内219
無法松の一生
1943公開
原作*岩下俊作「富島松五郎伝」
脚本*伊丹万作&稲垣浩
監督*稲垣浩
主演*阪東妻三郎/富島松五郎(人力車夫)
★
昭和30年の小倉を舞台に、
喧嘩っ早い松五郎の生涯を描いた。
99分
松五郎が大尉夫人に愛情を
告白するシーンが内務省の検閲で削除
され戦後はGHQにより一部が削除された。
■
稲垣浩監督は完全版を撮るため、
1958年にリメイク版を製作した。