源氏物語
51帖 浮舟
薫27 匂宮28 中の君27 浮舟22
浮舟関連系図
あらすじ前半
薫は浮舟を宇治の屋敷に
住まわせるが殆ど訪れない。
浮舟を忘れられない匂宮は中の君
への手紙を見て、浮舟の居所を知る。
ある夜、匂宮は宇治を訪れ
薫を装って浮舟の寝所に忍び込む。
浮舟は、
人違いに気づき重大な過失に震えるが、
淡白な薫と異なり情熱的に愛情を示
す匂宮に次第に惹かれてゆく。
匂宮は先ごろ手籠めにしようとした浮舟のことが忘れられず、中の君が隠しているのではないかと疑っている。
中の君は、「浮舟が今どこにいるか」などを匂宮に教えるわけにはいかない。
浮舟のためにも、自分のためにも---。
浮舟に夢中になっている匂宮の様子を見ていると、いつか異腹の妹と夫の愛情を争うようになりかねない。
中の君と浮舟は母は異なるが、ともに故八の宮の娘。
姉の中の君は正妻の、浮舟は女房の娘である。
それが目下、中の君の大きな懸念である。
一方、薫は浮舟を宇治の自分の屋敷に匿った安心感から、敢えて遠い宇治まで会いに行こうとはしない。
それでも、いずれ浮舟を都に迎えようと新居の建設を急がせている。
年明け間もなくの【二条院】。
小さな女の子が中の君のところにパタパタと駆け寄って手紙を渡した。
「誰からの手紙なの?」
匂宮が尋ねると中の君、
「わたし付きの女房宛に、宇治から届いております」
名作映画案内218
壬生みぶ義士伝
2002年公開
原作*浅田次郎の同名小説
脚本*中島丈博
監督*滝田洋二郎
主演*中井貴一/吉村貫一郎
佐藤浩市/斎藤一
★
明治時代
斎藤一は孫を連れて病院を訪れた時、
新選組隊員だった頃のことを思い出した。
〈愛する者のために涙を切り、人を斬る〉
変わり者だった
吉村貫一郎の数奇な生涯とは---。
137分