源氏物語
48帖 早蕨
薫25 匂宮26 中の君25 夕霧51
女車/女房車
宮中の女房などが乗る牛車。
男性用よりやや小さく
簾すだれの下から下簾を出して垂らす。
中の君の輿入れの話を聞いた人々は噂し合っている。
「匂宮がこれほど大事に思っておられるのだから、よほどの女人なのだろう」
一方、薫は先日焼失した【三条宮邸】を新築中。
新邸は、【二条院】と目と鼻の先である。
薫は、中の君が無事【二条院】に到着したとの報告を聞いて安堵するが、故・大君の妹君がとうとう匂宮に嫁いでしまったと嘆く気持ちもあった。
夕霧は、宇治から来た中の君が突如として【二条院】に輿入れしたことを苦々しく思っている。
匂宮に繰り返し否定的な意思を示されたのに、六の君を匂宮に嫁入りさせる手はずを進めていたからだ。
それでも準備していた*裳着を今更中止にはできないと予定通り挙行した。
*裳着もぎ
平安時代、
公家の女子が成人した印に初めて裳をつける儀式。
結婚前の12、3歳ごろ、吉日を選んで行った。
匂宮がだめなら薫に六の君を託そうかと、夕霧は人づてに薫の意向を尋ねてみた。
もちろん薫にその気は無い。
名作映画案内183
原題*Un homme et une femme
男と女
1966年公開
音楽*フランシス・レイ
監督*脚本*クロ-ド・ルル―シュ
主演*アヌ-ク・エーメ/アンヌ
★
夫を事故で亡くした映画監督助手の
アンヌは娘を【寄宿学校】に預け
パリで一人暮らしをしている。
ある日、
娘に会うため【寄宿学校】に行った帰り
パリ行きの列車を逃してしまったアンヌに
ジャン・ルイという男性が車で送ると申し出た。
彼も同じ【寄宿学校】に息子を預け
ており妻を自殺で亡くしていた。
102分