源氏物語
47帖 総角
薫24 匂宮25 大君26 中の君23
夕霧50 明石中宮42
桐壺の更衣.
宇治市源氏物語ミュージアム
源氏の愛情生活の軸は
幼くして亡くした母桐壺の更衣の
存在であり、あくなき女性遍歴は母の
面影を追う《母恋しの旅》にほかならない。
母の面影の直系が、
母に生き写しと聞かされてきた
藤壺であり藤壺と瓜二つの若紫/紫の上。
この二人が、
源氏の「永遠の女性」であり「最愛の妻」とされる。
いずれにしろ冷淡な大君の態度に、定石通りでは埒が明かないと踏んだ薫は正面突破を図る。
ある夜、弁の君(女房)の手引きで大君と中の君の寝所に忍びこんだ。
変事に気付いた大君は、中の君を残して、そっと寝所を抜け出す。
枕元に人が立っている気配で目が覚めた中の君は、驚いて、大君を起こそうとするが、どこへ行ったか姉はいない。
薫は、「人違いでした」と言い残して部屋を出て行くわけにもいかず、中の君と四方山話をして夜を明かした。
中の君は、最近急に大君が口にするようになった「薫君と結婚なさい」とは、こういうことだったのかと腹が立つやら情けないやら。
薫もまた大君にここまでキッパリと拒絶されたことがショックで、悄然として宇治を離れた。
名作映画案内169
原題*Madame Bovary ボヴァリー夫人
2014年公開
原作*
ギュスターブ・フローベル『ボヴァリー夫人』
19世紀フランス文学の金字塔
監督*ソフィー・バーセス
主演*ミア・ワシコウスカ/エマ
★
町医者のボバリーと結婚した18歳のエマは、
退屈な夫との生活に飽き飽きしていた。
金満家の侯爵との不倫に溺れ、
華やかな世界に憧れ--。
119分