源氏物語
46帖椎本しいがもと
薫23~24 匂宮24~25
大君25~26 中の君22~23
太政官制
太政大臣は常設ではなく、名誉職的な色彩が強い。
通常は、
左大臣(関白を兼任することも)が最高位。
今の内閣総理大臣にあたる。
源氏の血を引く匂宮の女好きの噂は、叔父である八の宮に届いていた。
常々中の君に注意していた。
「決して、思わせぶりなことを書かないように」
秋。
薫は*中納言に昇進、公務はますます多忙になる。
*中納言
令外官の一つ。
(上の組織表に表記されていない)
令外官とは、律令の令制に規定のない新設の官職。
源義経が
後白河法皇により任じられた検非違使も令外官。
勤行にあてる時間などほとんど取れない中、薫はようやく宇治を訪ねることができた。
老い先短いことを自覚している八の宮は、自身亡きあと、後顧の憂いを断つため薫に娘たちのことを再び託した。
薫は、《山荘》の物陰からこっそり聴いた姫君たちの演奏をもう一度聴きたいと八の宮に申し出た。
八の宮は姫君たちに合奏するよう頼むと、「あとは若い者だけで楽しむように--」と部屋から退出した。
八の宮がせっかく機会を与えても、薫は妙に緊張して姫君たちに声すら掛けられない。
自身の奥手ぶりを自嘲するほかなかった。
名作映画案内157
ドライブ・マイ・カ-
2021年公開
原作*村上春樹の短編小説集《女のいない男たち》
に収録された短編「ドライブ・マイ・カ-」
監督*脚本*濱口竜介
主演*西島秀俊/家福悠介(舞台俳優・演出家)
★
悠介は脚本家の妻と幸せに
暮らしていたが妻は秘密を残したまま他界。
2年後、
喪失感を抱えている彼は演劇祭で演出
を担当するため愛車のサーブで広島へ向かう。
ドライバーとして雇った寡黙なみさきと
過ごす中で悠介は目を背けていたあることに--。
179分