源氏物語
39帖夕霧
源氏50 紫の上42 落葉の宮(女二の宮)26
夕霧29 雲井の雁31 秋好中宮41 一条御息所47
朱雀院53 致仕大臣(頭中将)52
大内裏/宮城
平安京の北辺中央に
内裏を取り巻くように政府の諸官庁を配置した。
東京の
《皇居~永田町~霞が関》界隈に相当。
平安京>大内裏>内裏
小少将、
一条御息所が、『どのようなことがあったのか』とお尋ねになられましたので、率直にありのままを申し上げました」
「そうですか」
うつ伏せになっている落葉の宮の枕が涙で滲んだ。
〈今回の事だけではなく、故・柏木の君に降嫁して以来、母君にはいつも御心配をおかけしている。
夕霧の君はこれからも、何かに付けて言い寄ってこられよう。
昨晩、夕霧の君の言葉に従っていたら取り返しのつかない汚名を流していた。
そもそも内親王という高貴な身分のわたしが、軽々しく男性と会って良いものか〉
落葉の宮が自分の不運を嘆き悲しんでいると、御息所から「早く、お出でくださいませ」と催促の使いが来た。
御息所は気分が悪いなか、女二の宮を*恭しくもてなした。
*女二の宮(落葉の宮)は
御息所の娘だが、朱雀院の娘でもあるから。
御息所、
「ひどく取り散らかしておりますので、お越しいただくのは心苦しゅうございますが、なにぶん身体がいうことを聞かないものですから--。
ここ2、3日ほどお姿をお見かけしませんでしたが、まるで長い年月が経ったような気が致します。
いずれにしても、わたしたちは後の世で再会できるとは限りません。
名作映画案内106
原題*Les enfants du paradis
天井桟敷の人々
1945年フランス公開
監督*マルセル・カルネ
★
第1部《犯罪大通り》
1840年代のパリ。
劇場が立ち並ぶ犯罪大通り。
パントマイム芸人のバチストは女芸人
ガランスを偶然助け彼女に恋心を抱いた。
俳優や犯罪詩人も彼女に惚れているが
富豪のモントレー伯爵が現れ結婚。
第2部《白い男》
数年後、
座長の娘ナタリーとの間に一児を儲けていた
バチストは『フュナンビュル座』の看板として活躍中。
ガランスは
毎夜、お忍びでバチストの舞台を見に来ていた。
ある日、ガランスが来ていると聞いたバチストは
芝居どころではなくなり劇場を抜け出すが--。
195分
第2次世界大戦ただ中、
ナチスドイツ占領下のフランスで
撮影のみで約2年の歳月をかけて製作。