源氏物語
39帖夕霧
源氏50 紫の上42 落葉の宮(女二の宮)26
夕霧29 雲井の雁31 秋好中宮41 一条御息所47
朱雀院53 致仕大臣(頭中将)52
直衣
皇族や公卿の日常服。
公卿
「公」は、太政大臣及び左・右の大臣。
「卿」は、大納言・中納言・参議及び三位以上。
上達部かんだちめとも
一条御息所は、そうは言いながらも心の内では、
〈律師の仰ったようなことが本当にあったのであろうか。
夕霧の君はお人柄が良く、いつお会いしても折り目正しく振る舞っておられる。
世間の謗りを受けるようなことは決して為さるまいと安心していた。
昨晩は女房たちの多くが出払っていたので、忍び込まれたのであろうか--〉
一条御息所は律師が立ち去った後、気心の知れた小少将(女房)を呼んだ。
そして、先ほど律師が語った内容を繰り返して、
「律師のお話しになられたことは本当ですか。
もし本当のことなら、なぜ、わたしに教えてくれなかったのですか。
夕霧の君がこちらにお泊りになられたなど、あるはずはないと信じております」
小少将は、先日の落葉の宮に対する夕霧の無礼な振る舞いを正直に話した。
一条御息所は俯いたまま、涙を流している。
小少将はその苦渋に満ちた様子を見て、心から悔やんだ。
〈わたしは考えもなしに取り返しのつかないことを申し上げてしまったようだ。
御息所はただでさえ体調がお悪いのに--〉
今さらとは思いながらも、
「特に何か忌まわしいことがあったわけではございません」
今回、、
〈名作映画案内〉はお休みします。
《アクターズ・ショート・フィルム》という企画をご存知ですか。
5人の若手俳優が、
監督として短編映画を製作し
世界から6000本を超える作品が集結する
【米国アカデミー賞公認】の短編国際映画祭
《ショートショート フィルムフェスティバル&アジア》
でグランプリを目指すグローバルな企画です。
日本人は、
青柳翔、玉城ティナ、千葉雄大、永山瑛太、前田敦子
の5人が選ばれています。
顔ぶれからして、
俳優としての実績や現状とは別の
もともと監督志望などの基準で選ばれたのでしょう。
例えば、
前田敦子は「映画識者」として紹介されています。
ちなみに、
永山監督作品《ありがとう》の主演は役所広司。
出演者のうち、
一人だけ面白いほど飛び抜けています。
アメリカでの
評価がすこぶる高い作品です。