源氏物語
36帖柏木
光源氏:48 紫の上:40 夕霧27 雲井の雁32
朱雀院50 柏木32 女三の宮:22
薫1 女二の宮24
紫式部
土佐光起画/石山寺所蔵
紫式部は生年も没年も
定かではないが清少納言より年少。
二人が女房として働いた期間は重ならない。
幼少より稀有な才能に恵まれ
当時、男性しか学ばなかった漢文
を読めるなど才媛としての逸話が多い。
著書に、『源氏物語』
『紫式部日記』、『紫式部集』(和歌集)。
朱雀院が几帳のすき間から顔を見せると女三の宮が弱々しい声で、
「わたしはもう長生きなど出来そうにありません。
どうか尼になることをお許し下さいませ」
女三の宮はこれまでも源氏に再三、「出家しとうございます」と願い出ているが、その度に、「私の後にしてください」と断られている。
朱雀院は今更ながら後悔していた。
「何人か候補者がいたが最も頼りになる最善の婿として源氏の君に最愛の女三の宮を託したが、さほど深く愛されることもなく姫宮にとって結婚生活は苦痛だったようだ」
もっとも朱雀院は、源氏の愛情はもともと紫の上にあり、女三の宮の降嫁によって紫の上を大いに悩ませ苦しめているということを人づてに聞いている。
翌朝早く、源氏の反対を押し切って高位の有徳の僧によって女三の宮の長く艶やかな髪は下ろされた。
源氏はさすがに女三の宮が不憫でならない。
その夜の加持祈祷の際、六条御息所の物の怪が現れた。
名作映画案内㊽
原題*Spotlight スポットライト
2015年公開
監督*トム・マッカーシー
★
カトリック教会のスキャンダルを暴いた実録。
2002年、
「ボストン・グローブ」がSPOTLIGHTと名付けた一面に
神父による性的虐待とカトリック教会がその不祥事
を隠蔽していたことを告発する記事を載せた。
権力者の悪事を記者生命をかけて暴こう
と戦いに挑む記者たちの奮闘を描く。
日本では
権力者の悪事を暴いて首相の座から引きずり
下ろした例に先日亡くなった《知の巨人》、
立花隆氏の「田中角栄研究」がある。
今はどうだろう?
「森友」や「加計」、「桜を見る会」、「役人の自死」
など疑惑に事欠かないのに全てが曖昧なままだ。
理由の一つに、
安倍政権が官僚の人事権を掌握したことにある。
官僚の多くが自己保身で
本来あるべき「国民」ではなく「政治屋」に奉仕している。
ちなみに、
安倍氏は2019年11月~20年3月に
国会で118回の虚偽答弁をしていた。
野党でもメディアでもなく【衆院調査局】調べ。
「反日的な人がオリパラに反対している」
発言の主は誰でしょう。