源氏物語
36帖柏木
光源氏:48 紫の上:40 夕霧27 雲井の雁32
朱雀院50 柏木32 女三の宮:22
薫1 女二の宮24
紫式部像
源氏苑
石山寺は749年、
聖武帝の勅願により東大寺開山の良弁が開創。
「西国三十三所霊場」の一つで「観音信仰」で名高い。
滋賀県大津市
(朱雀院は)いったい姫宮は今どういう状態なのか心配が募って、朝夕の勤行なども心が乱れて集中できない有様である。
女三の宮もまた父朱雀院が恋しくて涙を流すこともあった。
「わたしはもう父院にお目にかかることもなく--」
側近が女三の宮のここ数日の様子を朱雀院に伝えると、
「耐え難いほど悲しく辛いことだ--」
非常識な振る舞いと思いつつ、夜陰に紛れて*山を下りた。
*山
寺など信仰の対象や修行の場。
朱雀院は出家して仁和寺(御室御所)に入った。
何の前触れもなく朱雀院が現れたことに驚いた源氏に、
朱雀院、
「出家した時にはもう二度と俗世のことには関わるまいと決意しておりましたが、子を想う親心の闇は如何ともし難いもののようです。
朝夕の勤行にも気持ちが入りません。
もし逆縁になるようなことがあれば、と思うと怖ろしくて居ても立ってもいられなくなったのです。
それゆえ世間の非難を顧みず、こうして姫宮の様子を見に参ったのでございます」
名作映画案内㊻
原題*Limelight/ライムライト
1952年公開
原作・脚本・音楽・監督・主演
チャールズ・チャップリン/カルヴェロ
クレア・ブルーム/テリー
シドニー・チャップリン/ネヴィル
バスター・キートン/
★
1914年、ロンドン
かつては英国一と称えられた道化師
カルヴェロも中年を過ぎて酒浸りの日々。
ある日、カルヴェロは自殺を図って路上に倒
れていたテリーという美しいバレリーナを助ける。
テリーは姉が娼婦になってレッスン代を払って
くれていたことがショックで足が麻痺したのだった。
カルヴェロの介抱によりテリーは再び舞台に立つ。
テリーは作曲家ネヴィルに愛され第一ダンサーに。
ネヴィルに告白されたテリーはカルヴェロへの
想いに気づいて求婚するが、彼は年齢差や
境遇を考えて一蹴、辻音楽師に落ちぶれる。
テリーはヨーロッパ各地の舞台で大絶賛。
街角でカルヴェロ
を見かけたテリーは再び彼を舞台に立たせた。
再起の舞台で熱演するカルヴェロ。
観客は声援を送るが勢い余って舞台から転落。
ライムライト
の脚光を浴びて踊るテリーを見上げながら---。
137分