源氏物語
36帖柏木
光源氏:48 紫の上:40 夕霧27 雲井の雁 朱雀院50
柏木32 女三の宮:22 薫:1 女二の宮
平安京>大内裏>内裏
【内裏】を中心に政府諸官庁を配置。
いまの東京に例えると
皇居~永田町~霞が関界隈
女の子であれば、日がな一日、人目に付かないよう深窓で暮らすことも出来るのだが--」
一方、源氏は過去を遡って次のようなことに思い当った。
「しかし、やはりあまり気を使わなくてすむ男の子で良かった。
それにしても、因果なものだ。
亡き父桐壺帝の中宮、すなわち義理の母である故藤壺宮との不義密通のことである。
男の子(のちの冷泉帝)まで成しておきながら、畏れ多くも父帝を偽りとおした。
父帝は気づいておられた節もあるが、私たち三人が破滅することを懼れてだろう、表面上は騙され続けてくださった。
藤壺宮はほどなく出家して、子供を守るためだけに生涯を捧げられる。
「子供は、桐壺帝の皇子である」と、我が子を守るために強靭な意志を貫かれた。
女三宮と柏木の不義の子の誕生は、そうした私の諸々の罰当たりの行為の報いなのかも知れない。
応報を被ったから、後世の罪は少しは軽くなるのだろうか」
女房たちは、新生児誕生の〈秘密〉を知らない。
名作映画案内㊴
楢山節考
1983年公開
原作*深沢七郎
監督*今村昌平
主演*緒形拳/辰平
坂本スミ子/おりん(辰平の母)
★
信州の山深い寒村に伝わる棄老伝説
「生と死」及び「親子関係」
の本質を追求した人間ドラマ。
70歳目前のおりんが地元の因習に従い
辰平に背負われて真冬の楢山に--。
131分
土俗的な哀切の中に
母と息子の情愛を描いた鬼気迫る絶品。
雪深い土地で暮らしたことも
母親を背負って山道を登ったこともありませんが
遠い原初的な記憶を呼び覚まされるような感覚があります。