源氏物語
35帖若菜下
源氏41~47 紫の上33~39 女三宮15~21 夕霧20~26
明石の君32~38 柏木:25~31 明石女御13~19 冷泉帝23~29
若紫/紫の上関連系図
源氏の
〈永遠の女性〉藤壺宮は先帝の皇女、
〈理想の妻〉紫の上は先帝の皇子の姫宮。
ゆえに、紫の上は先帝の孫で藤壺宮の姪。
源氏にとって
特別な二人は先帝の血脈に連なる。
先帝と桐壺帝は
「親子」か「兄弟」か「養子縁組」か
あるいは
【別王朝/征服王朝】なのか系図は示していない。
源氏、
「帝のお妃(更衣・女御・中宮/皇后)と過ちを犯す例は昔からあるが、それとは意味合いが違う。
女三の宮は私の正妻である前に、朱雀院の皇女なのだ」
とは言いながら、源氏も同じ過ちを犯している。
藤壺宮は先帝の皇女だからだ。
源氏があの手紙に目を通した数日後、柏木がまたも手引きを頼んできたので小侍従は正直に告げた。
「源氏の君に、先日のお手紙を読まれてしまいました」
ビックリ仰天、柏木は腰を抜かした。
身体中の血が凍った。
「源氏の君は、私がまだ若い時分から一方ならずお目をかけて下さった。
今でも感謝しているのに、恩を仇で返してしまった。
呆れた奴だと蔑んでおられよう」
一方、朱雀院は産み月が近づくにつれて女三の宮の苦しみようが尋常でないことを聞いて胸のつぶれる思いをしていた。
名作映画案内㉚
舟を編む
2013年公開
「辞書は言葉の海をわたる舟、
編集者はその海を渡る舟を編んでいく」
原作*三浦しをん
『舟を編む』で〈本屋大賞〉受賞
監督*石井裕也
☆
主演*松田龍平/馬蹄光也 まじめみつや
宮崎あおい/林 香具矢
オダギリジョー/西岡正志
小林薫/荒木公平
☆
玄武書房の〈辞書編集部〉を舞台に新しい
辞書『大渡海』に取り組む部員たちの奮闘を描く。
馬蹄光也は入社当初〈営業部〉
に配属されたが対人関係が甚だしく
苦手、営業部で厄介者扱いされている。
そんな時、
大学院で言語学を専攻した能力を買われ
て『大渡海』編集に携わることになった。
133分