源氏物語
35帖若菜下
源氏41～47 紫の上33～39 女三宮15～21 夕霧20～26
明石の君32～38 柏木:25～31 明石女御13～19 冷泉帝23～29
二条院候補地/陽成院跡
『渉成園/枳殻邸』を《六条院跡》と措定しているように
『陽成院跡』を《二条院跡》に見立てています。
夷えびす川児童公園前の説明板
京都市中京区夷川通
二条院
光源氏の母・桐壺更衣の実家を桐壺帝が増改築した。
源氏は内裏の【桐壺】から【二条院】に引っ越すが
権力を握ると広壮な【六条院】を造営する。
源氏、
「あなたは、さほど具合が悪そうには見えません。
あちらは、明日どうなるか分からないほどの容体なのです。
私のことをあなたに冷たいという者がいるかも知れませんが、決してそんなことはありません。
そのうちきっと、私の気持ちをお分かりになりましょう」
女三の宮はうな垂れたように顔を伏せたままだ。
やはり源氏と紫の上の仲を疑っているのだろうか。
源氏は、いつも以上に生気のない女三の宮の様子をそう解釈した。
翌朝、源氏は涼しいうちに【二条院】に戻ろうと早起きした。
「昨夜使った扇を、どこかに忘れた。
この檜扇は風が生ぬるくて、使い物にならない」
昨夜の扇を探すために女三の宮の部屋に行くと、少し乱れている座布団の端から浅緑の薄い紙が覗いていた。
その紙を取り出すと、柏木の筆跡で意味ありげなことが認めてある。
名作映画案内㉖
千と千尋の神隠し
2001年公開
原作・脚本・監督*宮崎駿
プロジューサー*鈴木敏夫
☆
荻野千尋/千*柊留美
父・明夫*内藤剛志 母・悠子*沢口靖子
ハク/ニギハヤミコハクヌシ*入野自由
湯婆婆＆銭婆(姉妹)*夏木マリ
坊/坊ネズミ*神木隆之介
カオナシ*中村彰夫
他に、故菅原文太さんや大泉洋らの俳優陣。
★
千尋が、両親と車で引っ越す途中――。
森の中の奇妙なトンネルを抜けると
八百万の神々の世界であった。
見るもの全てが異形だった。
両親は
神々用の食べ物を断りなく口にして豚にされたが
千尋は
神々の集う湯屋で働いているハクに助けられた。
ハクは
自分が誰かは覚えていないが千尋を知っている。
千尋はハクを知らない。
124分