源氏物語
35帖若菜下
源氏41~47 紫の上33~39 女三宮15~21 夕霧20~26
明石の君32~38 明石女御13~19 柏木:25~31 冷泉帝23~29
若紫/紫の上関連系図
源氏
の〈永遠の女性〉藤壺宮は先帝の皇女、
〈理想の妻〉紫の上は先帝の皇子の姫宮。
ゆえに、紫の上は先帝の孫で藤壺宮の姪。
源氏にとって
特別な二人は先帝の血脈に連なる。
先帝と桐壺帝は
「親子」か「兄弟」か「養子縁組」か
あるいは
【別王朝/征服王朝】なのか系図は示していない。
「紫の上が、お亡くなりになられました」
使者がそう告げると、源氏はショックのあまり頭の中が真っ白になり押っ取り刀で六条院を飛び出した。
二条院が近づくと、大路まで人々が溢れて騷ぎ立てている。
女房たちの、悲痛な泣き声が聞こえてきた。
邸に入ると、
「ここ2、3日、紫の上のお加減は良ろしかったのですが、今朝ほど、にわかに息を引き取られました」
それから女房たちは口をそろえて、
「わたしたちも、死出の旅のお供をしとうございます」
臨終に間に合わなかった源氏は、
「たとえ息が絶えても、物の怪の仕業ということもあろう。
むやみに騒ぎ立てるものではない」
源氏は最後にもう一度できうる限りの強力な加持祈祷によって、物の怪を調伏しようと思い立った。
源氏は都中の名にし負う優れた験者たちを大勢まねいた。
紫の上が蘇生することを祈願して、験者たちは懸命に加持祈祷を行い源氏は必死に祈った。
源氏、
「ご臨終に間に合わなかった私のために、せめて一度だけでも目を開けて私の目を見て下さい」
名作映画案内⑪
Shakespeare in Love
恋におちたシェイクスピア
1998年 123分
監督*ジョン・マッデン
主演*グウィネス・パルトロー
*ジョセフ・ファインズ
エリザベスⅠ世統治下のロンドン
若き日の劇作家・シェイクスピアと
上流階級の娘・ヴァイオラとの恋を描く。
シェイクスピアはオーディションを受けにきた若者トマス・ケント
が妙に気になって彼の後を追うと立派な邸に入っていった。
続いて邸に入ると、
先日、芝居を見に来ていたヴァイオラがいた。
ひと目で、二人はたちまち恋におちる。
燃え上がる恋心が
シェイクスピアの創作意欲をかきたてた。
トマス・ケントを主役に据えた芝居の稽古が終わると
シェイクスピアはケントからヴァイオラからの別
れの手紙を受け取るが納得できない。
急いで邸に駆け付けると、男装した麗人が--。