源氏物語
35帖若菜下
源氏:41~47 紫の上33~39 女三宮15~21 夕霧20~26
明石の君:32~38 明石女御:13~19 柏木:25~31
明石女御
光源氏と明石の君の娘。
祖母の故桐壺更衣が住んで
いた【桐壺/淑景舎】を与えられている。
のちに今上帝の中宮となり、匂宮を産む。
風俗博物館
「源氏物語」に登場する5人の帝
先帝→(桐壺帝→朱雀帝→冷泉帝)→今上帝
「普通名詞」が「固有名詞」を挟んでいる。
効果は覿面、東宮が明石女御を通じて唐猫を所望すると、女三宮は惜しげもなく使いの者に渡した。
「まぁ、可愛らしい猫てすこと」
東宮と女房たちが唐猫を囲んで眺めているところへ、柏木がやって来た。
先日、柏木が唐猫の話をしたとき東宮が強い関心を示したので、たぶん唐猫を貰い受けているだろうと察してのことである。
朱雀院は、柏木が少年の頃から目をかけて召し使っていた。
院の出家後、柏木は【東宮御所】に仕えている。
ある日、東宮に琴を教えていると何匹もの猫が寄ってきた。
柏木、
「猫が、たくさん集まってj参りました。
あの唐猫は、どこにいるのでございましょう」
猫の群れを見回すとすぐに見つかったので、柏木は愛おしそうに頭を撫でた。
東宮、
「まことに可愛いものだ。
ところで、私にまだ懐いてくれないのは人見知りをしているのであろうか。
雪山に消えたあいつ
一歩一歩が生死の境
山男は親不孝?いや不孝者の山女もいる