第二十九帖 行幸
光源氏36 紫の上28 蛍兵部卿宮 玉鬘24 内大臣39
秋好中宮27 夕霧15 明石の君:27 柏木20
明石の姫君8 髭黒右大将31 花散里22
雲井の雁 弁少将 近江の君
冷泉帝18
映画 『源氏物語 千年の謎』 2011年
光源氏と同衾していた夕顔(芦名 星)に襲いかかる、
嫉妬に狂った六条御息所(田中麗奈)の生霊。
第四帖「夕顔」
「それはまた、思いもかけないお話を伺いました。
玉鬘については熱心に捜していることを、むかし、「雨夜の品定め」のときに、皆さまにお話ししたような気がいたします。
こうして少しは一人前の男になった昨今、あちらこちらから、「私(内大臣)の子だ」と名乗りを上げられるようになりました。
できる限り、「子供」を引き取るようにしております。
もちろん恥ずかしいことですが、それでも子供たちを目の前にすると不思議と愛情が湧いてくるものです。
そんな時は、きまって行方不明の玉鬘を思い出しました」
いつの間にか、ずいぶん夜が更けてきた。
何年かぶりに再会した源氏と内大臣は、初めの気まずさが薄れるにつれて、遠い昔の共通体験を次々に思い出しては話がはずみお酒を酌み交わした。
二人とも、懐旧の情を抑えきれずにいつまでも帰ろうとしない。
大宮は、亡き娘・葵の上のことを涙とともに思い出していた。
葵の上の存命中よりもますます磨きがかかっている源氏の容姿と威勢を眺めていると、夕霧の誕生と入れ替わるように亡くなった娘の死が惜しまれ涙がとめどなく流れる。
その涙に濡れた尼姿は、源氏たちの心を打った。
またとない絶好の機会だったが、源氏は夕霧と雲井の雁のことを口にしなかった。
北海道出身男性歌手♪