第二十九帖 行幸
光源氏36 紫の上28 蛍兵部卿宮 玉鬘24 内大臣39
秋好中宮27 夕霧15 明石の君:27 柏木20
明石の姫君8 髭黒右大将31 花散里22
雲井の雁 弁少将 近江の君
冷泉帝18
直衣のうし 指貫さしぬき
下襲したがさね
現光寺/源氏寺
『阪神・淡路大震災』による倒壊後、再建。
浄土真宗本願寺派
光源氏が都を落ちて侘び住まいした住居跡。
神戸市須磨区
近くに、「平家物語」ゆかりの『須磨寺』 一見の価値あり。
内大臣は背丈が高いうえに恰幅がいいので、見た目にはとても貫禄があり威厳を備えている。
これ見よがし顔の表情や歩き方は、あたかも「俺は大臣だぞ」と周囲に見せつけているようだ。
葡萄えび染めの指貫に桜の下襲の裾すそを長々と後ろに引いて、殊更にゆったりと構えた振る舞いはまことに立派。
一方、源氏は明るい桜の唐わたりの錦の直衣に今風の紅梅色の袿うちぎを重ねている。
その皇子らしくゆったりと寛ろいでいる源氏の様子は、派手に飾り立てている内大臣とは比べようもない。
光源氏と頭中将(内大臣)はライバルと言いながら
作者の紫式部はいつも源氏に軍配を上げる
それはともかく、息子たちは皆それぞれに出世して立派な男振りである。
内大臣は、ひさしぶりに源氏と対面した。
初めは妙に気まずかったが、ほどなく若いころの懐かしい思い出が次々によみがえり打ち解けていった。
なにしろ、当時は無二の親友でありあらゆる分野でライバルだったのである。
思えば、源氏が草深い須磨で苦しいわび住まいをしていたとき、大きな危険を冒してわさわざ都から会いに来てくれたのは頭中将(現・内大臣)ただ一人であった。
ふたりは、長い年月にわたる思い出話に夢中になっていた。
いつの間にか、日がとっぷりと暮れている。
内大臣は源氏に盃を勧めながら、
「こちらからお見舞いに伺わなければいけなかったのですが、お呼びがございませんので、つい遠慮しておりました。
今日、源氏の君がこちらへお運びくださったのに、もしお会いできなかったらますますご不興をこうむるところでした」
「お叱りを受けるのは私のほうです。
ご気分を損ねたと拝察することが多々ございました」
今、源氏の君が「ご気分を損ねた」とおっしゃたのは、あの雲居の雁の一件かと推察したが、内大臣はこちらからそのことに触れると面倒なことになると思って黙っていた。
楽曲のタイトルがアメリカの地名♪ 弐
アンチェインド・メロディ、 Unchained Melody
~ゴースト/ニューヨークの幻 Ghost~
Ohio-
Crosby, Stills, Nash and Young (米)
RAMONES
California Sun
The Mamas & The Papas:
California Dreamin'
Scott McKenzie
San Francisco