第二十九帖 行幸
光源氏36 紫の上28 蛍兵部卿宮 玉鬘24 内大臣39
秋好中宮27 夕霧15 明石の君:27 柏木20
明石の姫君8 髭黒右大将31 花散里22
雲井の雁 弁少将 近江の君
冷泉帝18
大原野行幸
おおはらのぎょうこう
大原野神社 HPから
京都市西京区大原野南春日町
TEL 075-331-0014 FAX 075-332-1977
音無の滝
おとなしのたき
京都市左京区大原来迎院町
朱雀大路~五条大路
源氏は玉鬘の将来について何くれとなく思案してはいるが、なにぶん心の奥底に玉鬘への強い執着心が《音無の滝》のように流れているのでいたって始末が悪い。
玉鬘は、その《音のない滝の流れ》がたまらなく不快で鬱陶しかった。
しかも、源氏は時たま、音を立てて玉鬘を口説きはじめる。
ただ源氏は、紫の上がかねて心配していたように、激情にかられて玉鬘と結ばれる事態だけは避けなければならないと自重してはいた。
「もしそのようなことになれば、何ごとにも白黒をつけずにはいられない内大臣は、公然と、太政大臣であるこの私を『婿扱い』するであろう。
それこそ、とんだ世間の笑い者になる」
その年の十二月に、冷泉帝の大原野への行幸があるというので、都中の人々が是非とも見物しようと早くから心待ちにしていた。
【六条院】からも、女君たちが牛車を連ねて見物に出かけるようだ。
行幸の行列は、午前六時に内裏を出発した。
朱雀大路から五条大路を西に折れて進んでゆく。
沿道には、大勢の人々が繰り出して押すな押すなの騒ぎである。
桂川のほとりまで、行幸見物の老若男女や牛車などがびっしり並んでわずかなすき間もない。
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華燭の典の曲♪参 クラシック編