二十六帖常夏
光源氏36 紫の上28 蛍兵部卿宮 玉鬘24 内大臣39
秋好中宮27 夕霧15 明石の君:27 柏木20
明石の姫君8 髭黒右大将 花散里22
雲井の雁 弁少将 近江の君
光源氏 紫の上 明石の姫君
源氏は、明石の君との間に生まれた娘の将来を考え
実母から離して身分の高い紫の上の養女とし
六条院の春の御殿に引き取った。
女はつねに自分の身を守るよう心がけていなければなりません。
気を許して、だらしのない恰好をしているのは品のないことです。
そうかといって、変に利口ぶって澄ましているのも小憎らしくて可愛いげがありません。
源氏の君がお后候補の明石の姫君になさっている教育は、際立った特技を身につけることではなく、あらゆることに通じて日々の生活を余裕をもって過ごせるよう準備するためのようです。
確かにそういうこともありましょうが、人にはどうしても得手不得手があります。
明石の姫君が入内されるとき、どういうお人柄に成長されているか拝見したいものです」
内大臣の話はまだ続く。
この「常夏」の帖では、源氏も内大臣もよくしゃべる。
「お后候補にと探し当てた近江の君は、どう贔屓目に見ても入内させることは難しいので、せめて世間の物笑いにならないように教育しなけれぱと思っています。
これまで似たような女君を何人か見てきたので、余計に心配でならないのです。
とつころで、あなたは夕霧の君がなにか言ってきても決して関わってはいけませんよ。
私に、考えていることがありますから」
内大臣は、邸の内外で散々に悪口をいわれている近江の君の扱いにも頭を痛めていた。
入内させようと思って実の娘を探し出したのだが、振る舞いひとつとってもその当てはみごとに外れた。
だからといって、評判が芳しくないからといって、いまさら地元の近江に送り返すわけにはいかない。
万葉集巻之五
「梅花の歌三十二首の序文の書き下し文」
から二文字をとった。
初春の令月にして、気淑く風和ぎ、
梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす
天平2(730)年正月、大宰府政庁の長官(大宰帥)であった
大伴旅人の邸宅で催された『梅花の宴』の際に
詠まれた和歌三十二首につけられた序文。
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玉鬘は長く太宰府で暮らすが、
乳母の夫・太宰少弐は太宰府政庁の次官だった。
伊藤英明 ナビゲーター 太宰府 天満宮 1
年号「令和」は、
万葉学者の中西進提示説が有力のようです。