『フォッサマグナミュージアム』 糸魚川市
「私、オオクニヌシは日本列島のあちらこちらに、生涯の伴侶を探し求めています。
ある日、遠い遠い越国の沼河にたいへん聡明で美しい女神がいらっしゃるとお聞きしました。
・越国 こしのくに:越前・加賀・能登・越中・越後 福井~秋田県
・沼河 ぬまかわ:新潟県糸魚川市
それで、結婚の申し込みに参りました。
刀のヒモを解かず上着も脱がないまま、女神の寝ていられる窓の板戸を、押したり引いたりして揺すっております。
とうとう緑の山ではヌエが鳴きはじめ、キジがけたたましく叫び、ニワトリも鳴き出しました。
いまいましい鳥たちが鳴くのをやめさせて下さい」
・ヌエ…山に住むと信じられていた想像上の怪物。
頭はサル、胴はキツネ、尾はヘビ、手足はトラ。
森に住むトラツグミという鳥の声を、ヌエの声と信じていた。
ヌナカワヒメは、戸を開けずに、家の中から歌で答えた。
「わたしは、しおれた草のような女です。
わたしの心は、フラフラと水面を飛ぶ水鳥のようです。
今は自分のことしか考えていない鳥ですが、いずれはオオクニヌシ様の鳥になりましょう。
ですから、どうぞ鳥たちを殺さないで下さい。
太陽が緑の山に沈むと、真っ暗な夜になります。
でも、あなたは朝日のように爽やかにやって来られました。
わたしの白い腕と泡雪のように若々しくて白い乳房を、そっと抱き締めて下さい。
そして、玉のように美しい手をぎゅっと握り締めて下さい。
ここはオオクニヌシ様とわたしが手と手をからめ、足を伸ばしてくつろぐ家です」
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高橋みなみ総監督が、「選挙に行こう!!」と呼びかけています。
AKB得意の物語作りの一環なんでしょうが、たかみなは自民党の石破茂幹事長と会っています。