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Channel: 吉備路残照△古代ロマン
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平家物語の群像 対立④義経、宗盛と鎌倉へ

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$吉備路残照△古代ロマン-桂川  京都・桂川

重房は検分に入れるため、義宗の首を義経の屋敷へ運んだ。

まもなく、女房たちが裸足のまま重房を追ってやって来た。

義経に哀願する。

「お願いです。若君の御首をいただいて供養させて下さい」

「そうか、分かった。心ゆくまで供養してやれ」

女房たちは喜んで義宗の首を懐に入れると、泣く泣く帰って行く。

それから5、6日たったころ、女房がふたり、桂川に身を投げるという事件が起きた。

ひとりは幼い子供の首を懐に入れ、もう一人は骸を抱いて川底に沈んでいた。


元暦2年(1185)5月7日、義経は宗盛・清宗父子を連れて都を発って鎌倉へ向かう。

粟田口を通り過ぎる頃には、御所もすっかり遠くなった。

逢坂関近くの清水を見て、宗盛は涙ながらに一首詠む。

○ 都をば 今日を限りの 関水に

       またあう坂の 影やうつさん

・都を今日が最後と思って出てきたが、逢坂関の清水に再び自分の姿を映すことができるのだろうか


道中ずっと心細げだった宗盛が、義経に命乞いした。

「命をとられるようなことは、よもやありますまい。もしそうであれば、この義経手柄に代えてもお助けしましょう」

「どこへ流されても構わない。とにかく死にたくない」

この期に及んで何とかして助かろうともがく宗盛、平家の棟梁でなくても情けないことだ。

以下、原文  (道中ずっと~情けないことだ)

「相構へて、今度の命を助けて給べ」

「さ候へばとて、御命失ひ奉るまでの事はよも候はじ。たとひさ候ふとも、義経かうで候へば今度の勲功の賞に申し替へて御命ばかりは助け奉らん。さりながらも、遠き国遥かの島へも移しぞ遣り参らせんずらん」

「たとひ夷が千島なりとも、かひなき命だにもあらばや」と宣ひけるこそ口惜しけれ

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国際宇宙ステーション(ISS)から眺めた夜の地球です。
アジアを俯瞰すると、小さな日本列島の太平洋ベルト地帯は異様に明るいようです。


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