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Channel: 吉備路残照△古代ロマン
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平家物語の群像 義経⑳勝浦合戦

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$吉備路残照△古代ロマン-屋島の戦い  屋島の戦い 義経勢進路
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「者ども、聞いたか。合戦前に勝浦に着くとは実に縁起がいいではないか」

義経が、親家(ちかいえ)に尋ねる。

「この辺りに平家の味方をする者はいるか」

「阿波民部・田口成良(しげよし:四国最大の豪族)の弟で、桜間能遠(よしとお)という者がおります」

「そうか、ならば蹴散らして通ろう」と親家勢百騎の中から、人と馬を選りすぐって30騎を自軍につけた。

能遠の城に押し寄せると、三方は沼、一方は堀。

堀の方から押し寄せて、どっと鬨(とき)の声を上げる。

城兵が次々に矢を放ってきたが、義経勢はものともせず城内に攻め込んだ。

能遠は敵わないと思ったか、馬に乗って命からがら逃げ落ちていった。

義経は城兵20余人の首を刎ね、軍神の祭壇に祀った。

「門出よし」 (以下、義経のセリフは原文)

親家に訊いた、「これより八島には幾日路ぞ」

「2日です」

「八島には勢いかほどあるらん」

「千騎は、いないはずです」

「など少ないぞ」

「四国の浦々や島々に50騎、100騎と配置しています。その上、阿波民部の嫡子田内教能は、呼び出しに応じない伊予の河野通信を攻めようと、3000余騎で伊予へ向かいました」

「それは好機だ。気づかれないうちに急いで攻めよう」

駆けたり歩いたり急いだり休んだりしながら、阿波と讃岐の国境にある大坂越という山を、夜を徹して越えていった。

その夜、義経は正式な書状を持った男と道連れになった。




昨年あたりから、日・中の国力が史上初めて並んだと言われている。但し、日本は下り坂、中国は上り坂。外交がよほどしっかりしないと……。「trust me」の鳩山由紀夫氏を、絶対に外交顧問に再任してはならない。


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