源氏物語
53帖 手習
薫27~28 匂宮28~29 中の君27~28
浮舟22~23 明石中宮46~47
母尼80代 妹尼50代
↑横川僧都の↑
光源氏のモデルは誰?⑤
在原業平
天長2/825~元慶4/880年
月岡芳年画「在原業平と二条妃」
藤原高子/二条后と逃避行する業平
(興味のある方は『伊勢物語』を)
【国立国会図書館デジタルコレクション】
業平は、
『伊勢物語』の主人公「昔男」
の本人ともモデルとも考えられてきた。
古来、イケメンの代表格とされる。
《今、業平》と対をなす《小町娘》
業平&小野小町ともに六歌仙。
百人一首
○千早振る 神代も聞かず 龍田川
から紅に水くくるとは
在原業平朝臣
ただ薫は、ひどく心配になった。
「明石中宮がご存知ということは、息子の匂宮も、浮舟が生きていることを中宮周辺から知らされているのではないだろうか。
もし聞いていれば、あの匂宮のことだからすぐにでも浮舟の居場所を探し始めたに違いない。
幸いまだ知らないのであれば、浮舟はすでに死んでしまったものとして諦めているだろう」
匂宮が聞いているか否か確認しようと、中宮に尋ねた。
中宮は息子の女癖の悪さを人伝に聞いていたようで、知らせると厄介な事態になると予見したのだろう。
いっさい匂宮に話していなかった。
お付きの女房たちにも、その旨を申し付けていた。
自分の目で確かめるべく、薫は比叡山の横川と根本中堂に赴く途次、妹尼の《庵》に立ち寄ることにした。
弟の小君を連れて行けば、浮舟はさぞかし喜ぶだろう。
53帖『手習』完
次回から最終の54帖『夢浮橋』
嚆矢は、
2013年8月14日
1帖『桐壺』桐壺更衣①マザコン
『夢浮橋』
を残してほぼ10年です。
名作映画案内263
月の満ち欠け
2022年公開
原作*佐藤正午の同名小説
監督*廣木隆一
劇中曲*ジョン・レノン「Woman」
主演*大泉洋/小山内堅
★
今、愛する妻子を亡くした小山内。
19年前、禁断の恋をしていた男性。
瑠璃という女性を巡って、
ふたりの人生が初めて交錯した。
「あの人にもう一度、会いたい」
その強い想いが
導いた数奇なラブストーリー。
128分