源氏物語
51帖 浮舟
薫27 匂宮28 中の君27 浮舟22
平安京①
今現在の位置を示している「御所」や
平安京にあるはずもない「東・西本願寺」等、
現在と往時の建物やそれらの配置が混在している。
平安京>大内裏/平安宮>内裏/皇居・御所
(過去記事から)
ある日、薫の使いの者が、匂宮からの手紙を浮舟に渡している男を偶然目撃した。
いつか大内記の《屋敷》で見かけた人物である。
なぜあの男が薫の《別荘》で浮舟と対面しているのか、怪訝に思った使いの者は部下に男を尾行するよう指示。
男が匂宮の【二条院】に入って行ったとの報告を受けると、すぐに薫に伝えた。
薫、
「匂宮と浮舟が、まさか私の知らないところで―。
いや、ありえなくはない。
あの無類の女好きで手の早い匂宮なら―。
油断も隙もない御仁だ。
浮舟を、宇治の《別荘》にしっかり匿っているつもりで安心しきっていた私が愚かだった」
薫は臍を噛むとともに、
「匂宮が中の君に夢中だったころ、宮のために色々と心を砕いた苦労がこのような形で返ってくるとは―」
口惜しかった。
温厚な薫にしてはやや感情的な和歌を添えて、浮舟に手紙を書いた。
名作映画案内227
北のカナリヤたち
2012年公開
原作*湊かなえ『二十年後の宿題』
監督*阪本順治
主演*吉永小百合/川島はる
★
礼文島と利尻島の小学校で教えて
いた川島はるはある事件で夫を失った。
その事件をきっかけに島を出てから20年。
教え子の一人を事件の重要
参考人として追う刑事の来訪を
契機にはるは教え子たちに会う旅へ。
久々に再会した恩師に
生徒たちは各々の思いを述べる。
過去と現在が交錯しつつ事件の謎が―。
130分