源氏物語
42帖 匂宮
匂宮15~21 薫14~20 夕霧40~46
女三の宮35~41 明石の君52~58 明石中宮32~38
匂宮関連系図
冒頭あらすじ
源氏の死後、
その面影を継ぐ子孫はいない。
長男の夕霧は容姿こそ似ているが、
性格が生真面目でやや面白みに欠ける。
「冷泉院は瓜二つ」と噂されているが
先帝ゆえに口にすることを皆憚っている。
今や孫の世代。
今上帝の子の匂宮と女三の宮腹の
薫が当代一の貴公子との誉れが高い。
かつての源氏と頭中将の関係だ。
源氏が他界して以来、
【六条院】は閑古鳥が鳴いている。
源氏没後、その類まれな美貌を受け継いでいる子孫はいなかった。
「冷泉院(源氏と藤壺宮の子)は源氏に瓜ふたつ」との密かな声もあるが、先帝ゆえに大っぴらに口にすることを皆憚かっている。
孫にあたる、明石中宮と今上帝の皇子である匂宮と、源氏(実は柏木)と女三の宮の子の薫はどうであろうか。
「ふたりとも抜きんでた美男ではあるが、それでも祖父の源氏ほどではない」というのが京雀たちの意見である。
とはいえ、都で彼ら以上の美しい男を探すことは出来ないだろう。
生前の紫の上に殊のほか可愛がられていた匂宮は、今も【二条院】で暮らしている。
姉の女一の宮は、紫の上が体調を崩して【二条院】に転地療養するまでいた【六条院】の《春の御殿》に住んでいる。
そこに、兄の二の宮が時折り立ち寄っているようだ。
二の宮は、夕霧の次女と結婚している。
名作映画案内127
どですかでん
1970年公開
原作*山本周五郎の小説『季節のない街』
監督*黒澤明
主演*頭師佳孝/六ちゃん
★
小学生の六ちゃんは毎日
空き地に出かけては他人には
見えない路面電車を運転していた。
「どですかでん、どですかでん」
呟きながら走らせていた。
そんな時、
「自分は運転手だ」と信じていた。
母親は息子がおかしくなったと嘆き、
息子は母こそ頭が変になったと思った。
父の良太郎は
浮気性の妻が産んだ大勢
の子供たちを我が子として扶養中。
夫婦交換をしている日雇い労働者たち。
戦後のスラム街における
8つの猥雑なエピソードを描く。
140分
黒澤明初のカラー映画。