源氏物語
35帖若菜下
源氏41~47 紫の上33~39 女三宮15~21
夕霧20~26 明石の君32~38 柏木:25~31
明石女御13~19 冷泉帝23~29
映画『源氏物語 千年の謎』
2011年公開
源氏と同衾していた夕顔(芦名 星)に襲いかかる
嫉妬に狂った六条御息所(田中麗奈)の生霊。
死者の霊が【死霊】、
生者の霊魂が肉体を離れて飛び回る霊は【生霊】。
六条御息所の死霊、
「源氏の君お一人と話したい。
他の人は、この部屋から出て行きなさい」
源氏に、
「紫の上に憑りついてから数カ月にもわたって、繰り返し繰り返し験者たちに調伏されようとしました。
その度にあまりにも苦しいので、いっそうのこと紫の上の命を奪って彼らに思い知らせてやろうと思ったこともあります。
つい先ほど、死相を浮かべている紫の上に懸命に呼びかける源氏の君が身も世もなく取り乱している様子を見るのが辛くて、とうとう姿を現わしてしまいました。
決して気付かれまいと決めていたのですが--」
源氏、よりましの女の子に
「まことに、あの方のお声か。
質の悪い狐などが、亡くなった人を侮辱するために根も葉もないことを吹聴することもあるそうだが--。
さぁ、はっきりと正直に名を名乗れ。
それから、私とあの方しか知らないことを何でもいいから申してみよ。もし、それが正しければ信じよう」
名作映画案内⑬
東京物語
監督*小津安二郎
W主演*笠智衆(老父)
*原節子(故・次男の妻 紀子)
1953年公開
尾道の老夫婦が20年振りに東京で暮らす
子供たちを訪ねるが親身に接してくれるのは紀子のみ。
実の息子たちや娘は
「忙しいから」、「今日は客があるから」、「紀子さん、お父さん
たちに東京を案内して」、「ふたりで、熱海にでも行ってきたら」
杉村春子の憎ったらしいこと。
20年ぶりに会う子供達に相手にされない老夫婦の所在なげ
な姿を通して、戦後の日本における「家族関係」や「老いと
死」を小津独自のカメラワークと冷徹な視線で描いた。
『東京物語』は黒澤明監督の『七人の侍』と並び称せられ
戦後の公開当時から最高ランクの評価を得ている。
欧米の映画評論家や記者ら
を除いて、実作者である監督たちの
評価に限れば小津安二郎は世界№1だった。
山田洋次監督による
『東京物語』へのオマージュ作品。